こんにちは。
イギリス在住のコンカズ (@konkazuk) と申します 。
英語で本を読めるようになりたい!!!
でも、いざページをめくってみたら内容が難しそうだったり… でもってストーリーが長い書籍は挫折しそうだし…
いや、正直言うと、もう何度も挫折している。
初めの数ページをペラペラやっただけで、ホコリをかぶって、部屋のどこかで眠っている洋書が何冊かある。
でもなんとか一冊完読したい…
「英語で完読した本があると言いたい!!!」
その気持ちわかります。英語学習者にとって、1冊でも「英語で完読した本がある」っていう事実は自信につながりますし、やっぱり嬉しいから、よっしゃ次いったろ!ってことになりますよね。
あたりまえと思うかもしれませんが、
「英語で読む」ということにまだ慣れていない読者が、途中で挫折しないためには、まずは薄っぺらい本、または文字数が少ない本から手をつけていくこと。
が重要なポイントとなってきます。
今回の記事では、割と文字数が少なくて薄い本、それでいて楽しく読める本を紹介していきます。
洋書初心者にやさしく、内容も楽しめる、おすすめの6冊!!
今でこそ分厚い本も、苦もなく読めるようになったと言える僕ですが、昔はヒドイいもんでした。
初心者ながら気合を入れて、無謀にもいきなり手をつけた洋書が、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」。
いやぁ、痛い目に遭いましたね。
6分の1ぐらいまでは、頑張ったのですが…
結局まだ当時は、自身の英語のボキャブラリーの量が少なすぎたため、調べる単語の量が多すぎて 内容を理解するのがいちいち中断されて… そりゃもう進まん進まん。w
ある程度のボキャブラリーが身についてきても、長いストーリーになると、内容的に中だるみの面白くない部分が出てきたりして、せっかく半分まで来てたのに、読む気を失うという事件もあったりしますしね。
というわけで、文字数が少なくて、楽しく読める洋書をここで6冊紹介していきます。
Whatever you think, think the opposite: Paul Arden
はい。
トップバッターは、イギリスはロンドン出身のPaul Arden (ポール・アーデン) さんによる
”Whatever you think, think the opposite.”
「何を考えるにしても、人が考える事とは逆のことを考えろ!」
ってタイトルの本です。
写真も多いし、とにかくかんたんで読みやすいです。そんでもって、いいこといっぱい書いてあります。
特にクリエイティブなことをして、将来一発当てたろう!ってひとには、オススメの本です。
Paul Arden (ポール・アーデン) さん自身が、Saatchi & Saatchi(アート系の広告会社)のダイレクターをやってた人なんで、どうやって他人と違ったことをして、注目を集めるかってことに関しては、プロってことになります。
どのページをめくっても、突き刺さるものがありますが、個人的には、90ページ目の “What is a bad idea?” ってところが印象に残っています。
「どんなにいいアイデアでも、引き出しに眠らせているんだったら、単なるゴミだ。いや、ゴミよりももっとひどい。スペースまで無駄にしているからだ。」
「ちゃんと世に出した悪いアイデアの方が、眠っている良いアイデアよりも数段マシだ!」ってところです。
いやぁ、ヤバいですね。思い当たる節があるのでつき刺さります。
どちらかと言えば、格言集に近いものがあるので、1~2ページごとに話が完結します。
ということで、絶対に挫折しません。最後まで完読できると保証できます!!!
No One Is Too Small to Make a Difference: Greta Thunberg
はい。
続いては、2019年に出版されたスウェーデンから環境活動家のGreta Thunberg(グレタ・トゥーンベリ)さんによる、
“No One Is Too Small to Make a Difference”
日本語にすると恐らく…
「子供にだって(地球に/世の中に)変化を与えることに貢献する事は可能なのよっ!」
(大人は一体何してるのっ?)
と題された、地球に起こっている気候変動に対しての抗議のスピーチをまとめたものです。
日本では、あまり評価が良くなくて、何かというとよくバッシングを受けているイメージがありますかね。
その理由はどうあれ、資本主義社会に慣れすぎてしまって、自分たちが住んでいるプラネットをルック・アフターすることを忘れてしまっている私たちを「環境破壊の深刻さに目を向けさせる」ということに貢献した偉大な人ってことには変わりないです。
本当に短い本なので、これも絶対に完読できます。
読み終わった後は、日常において、自分が何か地球にできる小さなことを常に意識できるように、部屋の見えるところに飾っておきましょう。
Who Moved My Cheese: Spencer Johnson
アメリカは、Spencer Johnson (スペンサー・ジョンソン) って人による20世紀の終わりに出版された本。
今でもたくさんの人に読まれているカルト本です。(超有名な本なので、おそらく誰もが紹介していると思います。)w
内容おもしろい、単語もやさしい、本の厚さも「100ページにもたどりつかない」とくれば、洋書初心者はもう読む以外逃げ道がありません。w
特に、「自分はどちらかといえば変化を嫌うタイプだな」と思う人は、変化のスピードがアホみたいに速い、今のこの時代から取り残されないように、ぜひともこの本を読んで、免疫力を上げておきましょう。
Animal Farm: George Owell
さて、泣く子も黙るイギリスの作家 George Owell (ジョージ・オーウェル) の登場です。
「ジョージ・オーウェル」の名前を聞いて、みなさんが、まず最初に思い浮かべる本は、間違いなく「1984」になると思います。
デヴィッド・ボウイもこの作品に感化されて、同名の曲を「ダイヤモンドの犬」ってアルバムで録音しています。
この本、おもしろいのですが、英語初心者レヴェルの方は、残念ながら間違いなく途中で挫折します。
そこで彼が書いた名作の中で、150ページにも満たない書籍がこの
「アニマルファーム(動物農場)」
です。
個人的には「1984」よりも、好きですね。
かなりポリティカルで痛烈な寓話となっております。
実はこの本、20世紀前半のロシア革命を風刺したものらしく、このあたりを勉強したら、登場人物の、どのブタが誰、「五カ年計画」に当たるのがコレ、ってことがわかるみたいです。
当時の僕は、もちろんそんなことは知らなかったので、今回の紹介記事を機に、自分でも、このあたりのロシアの歴史を勉強をして、もう一度読み直して見ます。
が、そんなこと知らなくても、ストーリー的にメチャメチャおもしろい本なので、十分楽しめます。
超オススメです。
The Subterraneans: Jack Kerouac
Jack Kerouac (ジャック・ケルアック) の名前にたどりついた人は、60年代後半〜70年代のロックにハマったことがある人なのではないでしょうか?
当時の自己破壊的なロックミュージシャンは、彼の ”On the road” 「路上」っていう作品に触発されて、「セックス・ドラッグ‘・ロックンロール」の方向に進んでいったと言われますよね。
僕は、20代のアタマに日本語でこの本を読んで、かなり影響を受けました。
明日のことなんて知ったことかぁ〜って感じで、ギター持って日本を飛び出してしまいました。W
(ケルアックは、ジャズですが..)
というわけで、「路上」のスタイルを短いストーリーで読めるのが、この
“The Subterranean” (地下街の人々)。
小説のジャンルを説明しろと言われたら、ちょっと難しいですかね…
「向こう見ずな生き方ドキュメンタリー的小説」とでもいっておきましょうか。
ハハハ。
ジャズをでっかい音で聴きたくなる本です。
The Richest Man In Babylon:George S Clason
最後にオススメするのは、なんと20世紀の世界恐慌よりも前、1926年に出版されたこの本は、世界的なベストセラー。
先ほど紹介した、ジャック・ケルアックの本とは正反対のタイプです。
簡単に言ってしまえば、稼いだお金の10パーセントを、使ってしまう前に先に貯金にまわせ!ってことが書いてあったと記憶しております。
(今の時代「貯金」はアウトですが…)
でもこの本、その教訓を伝えるためのストーリーが、メチャメチャおもしろいです。
時代設定もいいですね。
自分たちは、今たまたまテクノロジーが発達した、シャワーありの、洗濯機ありの便利な時代、または国に生きているわけですが、上手に生きていくためにやらなくてはいけない事は、どの時代も同じということを痛感させられます。
短いストーリーで楽しむことができる、ためになる良書です。
というわけで、以上が「挫折しないオススメの洋書」6冊でした。
特にはじめに紹介した3冊は、確実にいけると思うので、是非お試しください。
それではまた。
コンカズ