どうも コンカズ (@konkazuk) です 。
今回の記事では、独り言で、自分の現在の「状態」や「気持ち」をシンプルな英語で表現していく、ってのを皆さんにやっていただきます。
「ぬぁぁ〜腹減ったぁ!」とか「眠い〜」というような、簡単で、しかも日々の生活の中で口から出てきそうなあたりから、ボチボチやっていきましょう。
「独り言英語」は、オンライン英会話や、実際の英会話とは微妙に性質が異なり、どちらかと言えば 「英語で話すことを普段の生活に馴染ませるための自主トレ」的なものとなります。
言うなれば、実際に英語で相手と話すための予行演習的なものとも言えます。
どれだけ英語の知識を頭の中につめこんだところで、それを声を出して話すという行動に移さない限り、私たちはいつまでたっても「頭の中で日本語を英語に訳す」というプロセスから先に進めません。
英語で会話するということは、英語で理解して、英語で考えて、英語で返すこと。そしてこれには英語を声に出して話す、という訓練が必要不可欠です。
「独り言英語」を利用して、相手が存在しないプレッシャーフリーの環境の中で、まずは簡単な英語が自然に口から出てくるように鍛えていきましょう。
英語の知識が豊富な方も、実際に頭の中で考えたことを自主的に ”声に出して表現する” ということをしていないのであれば、「独り言英語」をやってみることをオススメします。
まずは「独り言」に対する抵抗をなくす。
実践に入っていく前に、ちょっとだけ皆さんにお伺いしたいのですが、あなたは「独り言」(もちろん日本語で、ですよ。)を普段の生活の中でつぶやきますか?
オッサンや、オバハンになってくると、「よっこらしょ」とか、「あぁ、またやってもうた!」みたいな感じで、短いフレーズを口からこぼす人もいるとは思いますが、基本的には言わないですよね。
逆にひとりでブツブツ言っている人には、あまり近寄りたくないな、と思うのが普通かと思います。
正常な人?ってのは、基本的に自分から話す意思がない限り、心の中で思ったことは声に出して言わないはずです。
思っていることが単なる愚痴だったり、人に聞かれたらまずい事だったり、口に出して言うには恥ずかしい事だったりするわけですから、「思う」という部分でストップをかけていると思います。
おしゃべりさん達を研究しよう!
じゃあ、今度は「人と会話をする」となると、
1. おしゃべりな人
2. 適度に話す人
3. 無口な人
に分かれてきます。
3. の「無口な人は」、時に “thinker” (考える人)と呼ばれたりしますが、基本的に話すことに関して不器用な人は、この ”thinker” に多いようです。
僕自身は、”無口“とまではいきませんが、どちらかといえば、必要なこと以外はあまり口にするタイプではないので、もともと 2. と 3. の間ぐらいって感じですかね。
アウトプットという面から考えてみると、この3つのタイプで一番優秀なのは、(悔しいですが、w)1. の “おっしゃベりな人達” となります。
アウトプットが上手というのは、「反射神経」がいいのと同じです。
アタマの中に浮かんだことを即座に口にする事ができる “スキル” です。
時に口が達者な人は、自分の方が間違っているのに、口数で相手を負かしてしまうことさえあります。💦
スピードが違うんですよね。
しかしながら、このことは「語学の習得」にも確実に影響してきます。
“常にしゃべっている”ということは、“その回数の分だけ鍛えられている” とも取ることができます。
回数ってメチャメチャ大事です!!!
留学していても、日本人とばかり連んでいる人は、自然と英語を話す回数が少なくなってくるので、(おしゃべりさんでも)上達はしませんし、逆にさっさと日本人以外の彼氏、または彼女を作って、英語を話さなければならない環境をつくってしまう人はすごく上達が速いです。
語学習得は、英語も日本語も結局は同じ。
これは、日本語にしても同じことが言えます。
お笑い芸人さん達の初期の映像なんかを見てみると、今でこそ、恐ろしいスピードとアドリブで話を進めていたりしますが、駆け出しの頃はけっこう型にハマったコテコテの漫才のやりとりをしていた、なんて人たちも結構いてます。
何度も何度も繰り返し練習するんですね。
そんなバックグラウンドがあるからこそ、あんなテンポで言葉が次から次へと口から出てくるようになるんです。
声を出して言葉を発する回数は、「話す」というスキルに直結しています。
ここで「独り言」に話を戻します。
「独り言」は無意識でベラベラとしゃべっていたら、“変人扱い“ですが、”話すというスキルを磨くための手段”として捉えたら、これほど打って付けのものはありません。
何度も言いますが、
頭の中にどれだけ知識を詰め込んだところで、それを声にして口から出すための「スキル」を磨かないことには、うまく話せるようにはなりません。
というわけなので、まずは「独り言」を使って、短いフレーズから少しずつ声に出してやっていきましょう。
独り言で自分の現在の状態を英語で表現してみる
はい。
それでは、まずはシンプルなカタチからってことで「今の自分の状態を形容していく」ところから入っていきます。
I am + 形容詞
否定文だったら…
I am not + 形容詞
って形になりますね。
これにちょっと飾り (副詞 / still, very など) を足したりしてみます。
とりあえずは、日常生活でありがちなシーンを例文にしてみましたので、自分のその状態をイメージしながら声に出してつぶやいてみてください。
🔹 朝目覚ましが鳴って、起きたはいいけどまだ眠い…
I’m sleepy.
「わたしは眠い。」
I’m still sleepy.
「わたしはまだ眠い。」
awake (目が覚めている) を使って…
I’m not awake.
「わたしは目が覚めていない。」
I’m not really awake.
「わたしはしっかり目が覚めていない。」
I’m not really awake yet.
「わたしはまだしっかり目が覚めていない。」
I’m not awake at all!
「全然目が覚めてへん!」
となります。
明日の朝、目を覚ましてまだ眠いと感じたら、忘れずにつぶやいてください。
(そして明後日も、明明後日も…w)
*”I am” は通常 “I’m” と短縮されるので、このカタチで進めていきます。
カタカナ英語でも全然構わないので、ためらわず声に出してきましょう。
カタカナ英語ではアカン!ってな意見もありますが、僕はその意見には賛成できません。英語発音を完璧にしてからスピーキングをやってたら、コミュニケーションをとるスキルを伸ばすことが後回しになってしまいます。発音は、話しながら、そして痛い目に会いながら少しずつ改善していけばオッケーです。
次いきます。
🔹 キッチンに来て、冷蔵庫が目に入り、“腹がへった”と感じたのなら…
I’m hungry!
「腹へった!」
I’m so hungry!
「めっちゃ腹へった!」
I’m starving!!!
「メチャメチャ腹へった!!!」
一方で、まだ腹が減っていないのであれば、
I’m not hungry.
「腹はへってない。」
I’m not very hungry.
「そんなに腹はへってない。」
I’m not hungry at all.
「全然腹へってへん。」
否定文で使う「まだ」の意味の “yet” を後ろにくっつけてやると、
I’m not hungry yet.
「まだ腹は減ってない。」
誰でも知ってるフレーズだからといって、ただ頭の中で読んでるだけではダメですよ!!!
🔹 Amazonで注文していた商品が届いて、中を開けて調べて見たら期待通りのモノだった。
I’m happy!
「しあわせ〜!」
「とてもしあわせ!」とするのであれば、「しあわせ」を強調させるのに、”happy” の前に “so” (とても) をつけてください。
I’m so happy! (“so” を大きめな声で!)
「めっちゃしあわせ!」
「これには大満足!」とするなら…
I’m absolutely happy with this!
「これには大満足!」
「とても嬉しい」だったら、
I’m so glad!
「とても嬉しい!」
(先に述べた “happy” については、「しあわせだ」という和訳をよく見かけますが、”glad” と同様「嬉しい」でも全然オッケーです。)
I’m chuffed. [tʃʌft]
「すごく嬉しい。」
* I’m chuffed はイギリス英語のスラングです。
*ワンポイント*
カタカナ表示はここで、「ハッピー」、「グラッド」と小さな「ツ」が含まれますが、基本的に英語では、小さな「ッ」は存在しないと考えてください。
というわけで、「ハピイ」「グラドゥ」と発音しましょう。
詳しくはこちらから…
👉 英語をカタカナで表記する際に、小さな ”ツ” は本当に必要? 小さな ”ツ” は英語に存在するのか?《英語汁 第2号》
逆に届けられた商品が満足できるモノでなかったのなら…
I’m not happy with this…
「コイツぁ〜、ちょっと不満かな?」
または、同じ意味で…
I’m not satisfied with this…
と言うこともできますね。
🔹 仕事から帰ってきて、「あぁ〜、めっちゃ疲れた!」と言ってソファーに倒れ込む… よくありますよね。
I’m so tired!
「めっちゃ疲れた!」
I’m really tired!
「ホンマに疲れた!」
I’m absolutely exhausted! [ɪɡˈzɔːstɪd]
「ホンマにくたくたや!」
I’m knackered! [nækə(r)d]
「くったくたや!」
* I’m knackered はイギリス英語のスラングです。
(疲れて家に帰ってきたら、とりあえず言っておきましょう!)
🔹 調子に乗って晩メシ食い過ぎた…
I’m so full!
「もう、お腹いっぱい。」
満腹を強調するために、”so” を伸ばしてやってもいいですね。
I’m soooooooo… full!
って感じでしょうか。
I’m absolutely stuffed!
「完全にお腹いっぱい!」
なんて言い方もあります。
🔹 明日も朝早いのに、なぜか眠気がやってこない。眠れない。
先ほどの、朝目覚ましが鳴った時の場合と、ちょうど反対のシチュエーションになりますが… w
I’m not sleepy at all!
「全然眠くない!」
I’m not sleepy yet!
「まだ眠くない!」
I’m totally awake.
「完全に目が覚めてる。」
“awake” の前に「幅の広い」と言う意味の “wide” をもってくると…
I’m still wide awake!
「まだ全然眠くねー!」
という感じになります。
おそらく “I’m wide awake!” と、100回ほど呟くことを試みてみると、100回に辿り着く前にあなたはスヤスヤと眠りコケていることでしょう。
そして、翌日目を覚ましたら、一周して再び “I’m still sleepy” です。
ハハハハ。
“feel” を使って、今の気持ちを独り言でつぶやいてみる
はい。
ここで実践してもらうことは、先程やっていただいた事と基本的には同じです。
”am” という 「be動詞」の代わりに、「一般動詞」の一つである “feel” を使って表現していくだけのことです。
ただ、やっぱり「be動詞」を使って「〜だ。」と今の状態を断定的に言うのに比べ、”feel” を使う場合「〜な感じがする。」となるので、微妙にダイレクト感が薄れます。
“feel” を使う時のほうが、文の後に「分かってくれるかい?」ってのがうっすらと隠されている感じですかね。
「事実を伝える」のと、「感情を伝える」との違いと言ってしまえば、そのまんまですが… まさにその通りです。
というわけで、例文いっときましょう。
🔹 お腹がいっぱいの後に、眠気がやってきました。
I feel sleepy.
「眠気がする。」
これに「ちょっと」を足したいのであれば、”bit” または “a little bit” を形容詞の前に置いて…
I feel a bit sleepy.
「ちょっと眠気がある。」
となります。
🔹ちょっと調子が悪いのであれば、
I feel a bit sick.
「ちょっと気分が悪い。」
🔹 めまいがするのであれば、
I feel dizzy.
「めまいがする。」
I feel a bit dizzy.
「ちょっとめまいがするかな。」
Dizzy Miss Lizzy の “dizzy” ですね。✨
(ラリー・ウィリアムスの曲で、ビートルズが “ヘルプ” のアルバムの最後にカヴァーしてます。)
調子がよいのであれば… 御察しの通り、
I feel good.
「気分がいい。」
となります。
(ジェームス・ブラウンと一緒に歌って “groove” しておけばバッチリです。)
じゃあ、”I feel bad” は、どんな意味になるか?
これは「機嫌が悪い」の意味ではありません。
「頼まれたことを、病気で断ってしまった。」あるいは、「相手の勢いに甘んじて、おごってもらってしまった。」など、ちょっと バツが悪いと感じている時に、
I feel bad.
「バツが悪い。」
という感じで使われます。
次行きます。
🔹「疲れ」を感じる場合には、先程の
I’m tired.
の代わりに、
I feel tired.
と、 “feel” を使って表現してみましょう。
「疲れた」と「疲れを感じる」の微妙なニュアンスの違いですかね。
🔹 少しイライラして落ち着かない時は…
I feel a bit irritated for some reason.
「なんかちょっとイライラ感があるわ。」
* “for some reason” で、「何らかの理由で」の意味になります。
これが “I’m irritated.” やったら、
「イライラすんねん!」
という感じで、ブチまけています。w
んっ、、、ちゃんと声に出してますか!!!
🔹 頭の中で、知り合いか誰かが、何らかの理由であまりハッピーな状況にいてないことを思い出したとしたら…
I feel sorry for him/her.
「彼/彼女に対して、申し訳ないと感じるよ。」
* “sorry for ~” で、「〜に対して、申し訳ないと思う」
という風になります。
というわけで、今回はこんな感じになります。
例を上げていけばキリがないのですが、ちょっと頭の中に「自分の気持ち」みたいなものが浮かんできたら、勇気を出して英語でボソッとつぶやいていきましょう。
それではまた…
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 【Self talk in English】 Putting your current situation and feelings into words. 《Eigo-jiru vol.11》