どうも、コンカズ (@konkazuk) です。
今回は、前回の記事 《英語汁 第11号》でやった「自分の現在の状況や、感情を表現する」というところから、その次の段階の「自分の欲求、要求を伝える」と言う部分に入っていきます。
初歩の初歩ですが、自分の欲求、または要求を表現することは、サヴァイヴァルに必要不可欠なところです。
大事な場面で、英語で自分の欲しいものや、必要なことを相手に伝えることができるように、普段から「独り言」でブツブツ言いながら鍛えていきましょう!
“want” を使って、自分の欲しいものを伝える!
日本はとても親切な国なので、どの店に行ってもサービスがしっかりしていますし、相手が自分の気持ちを察してくれるなんてことも、日常レベルで起こっています。
ところがこの常識は、残念ながら日本から一歩踏み出したら通用しません。
欲しいものを確実に得ることができるように、自分の欲求は相手にはっきりと伝えることが大事になってきます。
I want + 名詞 (〜が欲しい)
まずは「〜が欲しい」の基本のカタチ、
I want + 名詞
「こんなんめちゃめちゃ基本やん!」と思うかもしれませんが、ナメたらいけません!
頭の中で言えたところで、「声」に出して言うことができなければ、相手には何も伝わりません。
と言うわけで、さっそく例文をやっていきますので、必ず声に出して読んでいってください。
I want a glass of water!
「コップ一杯の水が欲しい!」
前回の記事の「現在の自分の状況を表現する」とつながりますね。
I am thirsty.
「喉がかわいた。」
⬇︎
I want a glass of water!
「コップ一杯の水が欲しい!」
他の飲み物の場合も例にあげてみると…
I want a cup of tea/coffee.
「私は、カップ一杯のお茶/コーヒーが欲しい。
I want a tin of Coke/Fanta.
「私は、コーラ/ファンタが1缶欲しい。
I want an ice-cold beer!
「私は、キンキンに冷えたビールが欲しい。」
I want something ~
それでは次に、「何か欲しい」ってことで、「何か」の意味である “something” をくっつけて表現していきます。
I want something.
「私は何かが欲しい。」
そうしたら今度は、その「何か」とは何ぞや?
ってことになってきますよね。
その「何か」が「飲むもの」だととしたら、”something” の後に “to + drink”をくっつけて…
I want something to drink.
「私は何か飲み物が欲しい。」
というカタチにすることができます。
じゃあ、今度は「どんな」飲み物か?
これを表現するには、something の後に形容詞をつけてやって..
I want something hot to drink.
「私は何か “熱いもの” が飲みたい。」
I want something fizzy to drink.
「私は何か “シュワ〜っとしたもの” が飲みたい。」
という風に表現することができます。
飲み物以外の場合では…
I’m hungry.
「腹へった。」
⬇︎
I want something to eat.
「私は何か食べたい。」
⬇︎
I want something spicy to eat.
「私は何か “スパイシーなもの” が食べたい。」
または
I want something light to eat.
「私は何か “軽いもの” が食べたい。」
あるいは
I want something rich to eat.
「私は何か “こってりしたもの” が食べたい。」
となります。
もう1つぐらい例をあげておくと…
I’m bored.
「退屈だ!」
⬇︎
I want something funny to watch.
「私は何か “面白いもの” が見たい。」
代名詞を使ってみる
次の例文は、「独り言」ではあまり使う機会がないかもしれませんが、店に入った時などに、指示代名詞を使って、直接「もの」に指をさして欲しいものを伝える表現です。
いちばん楽な表現の仕方ですね。
I want this!
「これが欲しい!」
(レストランなどでメニューを見ながら…)
I want that one!
「あれが欲しい!」
(店の中などで、欲しいものが手の届かないところにある時に、それを指で指しながら…)
人と同じものが欲しい。
もしあなたが、誰かが持っているものと同じものが欲しい場合には、
the same + もの + as + 他の人が持っているもの
というカタチで表現できます。
I want the same dress as what she is wearing.
「彼女が着ているものと同じドレスが欲しい。」
もの (dress) = 彼女が着ているもの (what she is wearing)
I want the same shoes as what he has got.
「彼が持っているものと同じ靴が欲しい。
もの (shoes) = 彼が持っているもの (what he has got)
レストランなどで、隣の人が食べている美味しそうなものを見て…
I want the same dish as what she is having.
「彼女が食べているものと同じものを注文したい。」
もの (dish) = 彼女が食べているもの (what she is having)
I want the same dessert as what she has just ordered.
「彼女がちょうど注文したのと同じデザートが欲しいです。」
もの (dessert) = 彼女が注文したもの (what she has just ordered)
あと、単純に「もの」と言うんだったら…
I want the same thing as what she has.
「彼/彼女が持っているものと同じものが欲しい。」
ということができます。
I want の後に “to have”
とまぁ、ここまでは “I want + 名詞” の表現方法でやってきました。
もちろんこのカタチでも全然構わないのですが、”want” だけだとニュアンス的には「あれが欲しい!」「これが欲しい!」と、少々ダイレクトな感じに聞こえます。
I want a glass of water!
「グラス一杯の水が飲みテェ〜!」
これはもう「喉がカラカラに乾いた状態」で使う感じですかね。
これに対して、
I want to have a glass of water.
「グラス一杯の水が飲みたいです。」
とすると、ちょっと落ち着いた響きになります。
基本的には、感情のレヴェルの問題なんで、普段の落ち着いた状態であるのなら “to have” をつけて話す方がベターです!
I want to have a cup of coffee.
I want to have something to drink.
I want to have the same hat as what he is wearing.
さらに、この “have” を使うことによって、人に尋ねるカタチが作りやすくなります。(そのままでいけます。)
I want to have a glass of water.
⬇︎ (流れができます。)
Can I have a glass of water?
ということで、普段は “have” と合わせて使っていきましょう!!!
私は〜がしたい / 私は〜になりたい
はい。
「〜が欲しい」以外にも、「〜がしたい」「〜になりたい」なんてのも欲求のグループですよね。
これらの表現も見ていきましょう。
I want to + 動詞 「〜がしたい」
まずは「〜がしたい」の表現ということで、I want to + 動詞 のカタチですね。
前のセクションで、一番最後にやった “I want to have 〜”も、実はこの形のうちの一つとなります。
ということで、さっそくですが、例文いってみましょう!
I want to eat some biscuits.
I want to go to bed.
I want to go to the toilet.
I want to fly.
I want to see my friends.
I want to travel around the world.
こんな感じで、もうガンガン自分のしたいことを “I want to“ の後に動詞をつけて…
あっ! 声出してますか?
ダメですよ!黙って頭の中で読んでいるだけでは…
声に出していかないと、あなたの脳ミソと口の間の「パイプ」が建設されないデスよ!!!
I want to listen to the music.
I want to go to the shop to buy some milk.
I want to know his secret.
ちなみに、はじめの方で “I want” の後に “something” をつける表現をやりましたが、自分の欲しいものが、何かぼんやりと “something” って感じではなくて、
「飲みてぇ〜」
「食いてぇ〜」
「見てぇ〜」
という気持ちの方が先に来るようであれば、ここでやった “I want to + 動詞” のカタチを先に持ってきって、その後に「何か」”something” をつけて…
I want to drink something hot.
I want to eat something spicy.
I want to watch something funny.
とすることもできます。
こんな感じで、自分の知ってる動詞を “I want to 〜” のカタチに当てはめて、やりたいことをどんどん声に出してみましょう。
🔹ワンポイント
“want” の “w” の発音についてですが、カタカナだと「ウォント」ですよね。この “w” の音 (“wood” や “what” など) からはじまる単語を発音する時は、通常みなさんがカタカナの「ア・イ・ウ・エ・オ」の「ウ」を発音する時よりも、もう少し唇に力を入れて、すぼめた形から始めるようにしてください。
実際のところ、 “want” の ”w”の発音記号は [w] なので、厳密には、
「ウォント」[uɒnt]
ではなくて、
「ヲント」[wɒnt]
と書かれるべきなんです。
映像の中などで、ネィティヴの人たちが、”w” からはじまる単語を発音するときの、「口のカタチ」を参考にしてみるのも良いでしょう。
これは後々、日本人が苦手とする “L” と “R” の発音の区別の際に、”R” の発音を作るのに役立つことにもなるので、”w” を発音する時は、唇に力を入れてすぼめるところから始めるってことを覚えておいてください。
I don’t want to 〜 「〜したくない」
否定文もいっときましょうか…。
単純に “I want to 〜” の形の I と want の間に “don’t” を挟むだけです。
I don’t want to wake up early tomorrow.
I don’t want to pick up the phone.
I don’t want to stay here.
I don’t want to go to work.
I don’t want to lose.
これにならって、自分の知ってる動詞を当てはめてみて、今度は “自分のやりたくないこと” を声に出してみましょう。
I want to be + 名詞/形容詞 「〜 (の状態)になりたい」
さぁここまでは、自分が「〜したい」という欲求を表現するためのカタチでやってきましたが、続いて自分が 「〜 (の状態)になりたい」 “I want to be 〜” のカタチを見ていきます。
例文いきます。
I want to be happy.
I want to be a millionaire.
I want to be a doctor.
I want to be a volleyball player.
I wanna be your boyfriend. 〜♪
70年代のN.Y.のパンクロックバンド、”Ramones” のポピュラーな曲のうちの1つですよね。
ん?
でもここでは “want to” が “wanna” のカタチで綴られています。
実はこのカタチ、口語表現で頻繁に使われるもので “want to” が短縮されたものなのですが、「なんかカッケーやん。自分も使ったろ!」ってな気持ちになるのもわかりますが、初級レヴェルの方は “want to” の形でしっかり話せるようになってから “wanna” の活用に移ることをオススメします。特にイギリス英語では “t” の音が大事ですし。
(他の部分の、基本的なスピーキングレヴェルが追いついていないうちから、”ワナワナ” 言っているのは、少々ダサく聞こえます。)
ちなみに、イギー・ポップ率いる “The Stooges” は、
I wanna be your dog
「俺はお前の犬になりたい」
というタイトル (笑) の曲を1969年に発表しています。
他にも80年代の終わりに、イギリスのロックバンド “The Stone Roses” が発表したデビュー作の一発目に、
I wanna be adored
「俺は崇拝されたい」
って曲が…
adore 「崇拝する)」という動詞が (be + 動詞の過去分詞形) という、受け身の形で使われているものです。”be + adored” で「崇拝される」になるわけですが、この「受け身」の形で使われる動詞の過去分詞は、結局のところ、 “〜される「状態」” であるわけなので、基本的に形容詞と同じ扱い(美しい・赤い・しあわせ、などの「状態」を表す)と捉えていただいて全く問題ありません。
I want to be loved.
I want to be satisfied.
I want to be selected as a member of Parliament.
I don’t want to be left alone.
I don’t want to be sent to prison.
そこっ、声出してますか!w
さらに「〜の状態になりたい」の「なる」に関して言えば、一般動詞である “become” 「〜の状態になる」も、be動詞の代わりに使うことができます。
I want to become a football player.
I don’t want to become poor.
I want to become a good mum.
I want + 人 + to + 動詞 「人に〜して欲しい」,etc.
“I want to 〜”「自分が〜したい」のカタチを見てきましたが、「人に〜して欲しい」というのも、自分の欲求・要求を表現する形のうちの一つですよね。
この場合は、“I want + 人 + to + 動詞” の形で表現することができます。
この場合の「人」の部分は、you、 him、 her、them、人の名前、特定の人 (the person, those people, etc.) などが使われます。
例えば…
I want you to come with me.
I want him to cook tonight’s dinner.
I want her to stay longer.
I want them to go home.
I want Jim to give her a shout.
否定文もいっときましょうか…
I don’t want you to hate me.
I don’t want him to forget what happened today.
I don’t want her to break my bicycle.
I don’t want them to come to my party.
I don’t want Lucy to regard me as a dishonest person.
ここでも、自分の状況と照らし合わせて、思いついた文章を声に出してみましょう。
さて、この「人」の部分は、実際のところ「物」や「代名詞」に置き換えて使うこともできます。
I want my artwork to be seen by lots of people.
I want it to be kept untouched.
I want the wall to be painted yellow.
否定文だと…
I don’t want the show to fail.
I don’t want those apples to fall from the tree.
I don’t want the same thing to happen again.
こんな感じになるわけですが…
似たような意味で、自分の持っているものや、体の一部などを人に手を加えてもらって、何かしてもらう場合は、また違う表現の仕方になってきます。
これをここですると、too much になりかねないので、またいつか別の記事で紹介させていただきます。
I would like to 〜
それでは最後に…
ややフォーマルな言い方 (とは言っても、結構みなさん普段から使ってたりしますが…) “I want to 〜” の代わりに、”I would like to 〜“を用いる事ができます。
レストランなんかに行くと、
What would you like to drink, madam?
「奥様、どんなお飲み物が欲しいですか?」
Would you like to have some dessert?
「デザートはいかがですか?」
などの言い回しで聞かれると思うので、これに対して、
I would like to have an Asahi beer, please!
I would like to have a scoop of vanilla ice cream, please!
という感じで、”I would like to 〜” を使って答えます。
これも声に出して使い慣らしておくと、必ず役に立つ日が来ますよ。✨
ということで、今回はここまで。
生活の中で自分の願望が頭に浮かんだ時は ”want” を使って「ボソッ」とつぶやいていきましょう。
それでは、また。
コンカズ
*この記事の英語バージョンはこちらから
👉 【Want】 A list of example sentences to express your desire using a word “want”《Eigo-jiru vol.12》