どうも、コンカズ (@konkazuk) です。
今回の記事では、自分にとっての「必要性」を表現する際においての、英語での言い回しを見ていきます。
どんな言語を覚えるにしても、まずは自分にとって必要なことを相手に伝える事ができるようになる事が第一です。
記事の中で、いくつかの例文がでてきますが、必ずこれらを声に出して言ってみてください。
そして、日常生活の中で、何か「やらなくてはいけないこと」が頭の中に浮かんできたら、例文を思い出してみて、それに自分の用件を当てはめて英語でボソッとつぶやいてみましょう。
この積み重ねが、いずれあなたが「英語で物事を考えられるようになる」ための力を養っていきます。
それではいってみましょう。
Need を使って必要なものを声に出してみる
まずは1番よく使われるであろう “need” から見ていきます。
I need + 名詞
前回の記事でやった “want” に使い方は似ていますが、「必要」= 必ず要する ってことで、”need” の方が、意味合いが強くなります。
I want a coffee!
の場合だと、単なる「コーヒーが欲しい!」という願望に過ぎませんが、
I need a coffee!
となってくると、「何かをするためにコーヒーを飲んで目を覚まさなければならない」というような感じで、目的がからんできます。
というわけで、”want “ の時と同様 「I want + 名詞」の形が使えますが、「I need + 名詞」の場合は、しばしばその後ろに目的や理由を表す文章が続きます。
まずはこの形で、必要な物事を言葉に出してみましょう。
例をあげるとすると…
I need a coffee.
I need her help.
I need water.
I need a pen.
I need more time.
I need some money.
とまぁ、こんな感じでしょうか?
じゃあ今度は、なぜあなたがこれらのもの/事が必要なのか、という理由を後にくっつけてみます。
流れとしては、次の3つの形がよく使われますかね…
「to + 動詞 」 ~するために
「because ~」 なぜなら~
「so that + S + can など + 動詞」 (Sが ~できるように)
例文をあげるとなると…
I need a coffee to wake myself up!
I need her help because I’m totally stuck here!
I need water because I’m absolutely dehydrated.
I need a pen because I want to take some notes.
I need more time so that I will be able to solve this problem.
I need some money to buy a ticket.
という感じになります。
ところでみなさん、ちゃんと声に出していますか?
僕もそうでしたが、恐らくはじめの頃ってのは、英語を話す自分の声を聞くのが、なんとなく恥ずかしかったりすると思います。
自分の発音とネイティブの発音とのギャップにコンプレックスを感じて気が進まない、などの理由で、声に出して練習することを敬遠してしまう人もたくさんいるかと思います。
しかしながら、自分の発する声を聞かずして、あなた自身の発音を改善することはできません。
そこで、この問題を解決してくれるのが「独り言英語」です。
まわりの目を(耳を)気にせずに進めることができるこのやり方で、しっかりと声に出してアウトプットしていきましょう。
I need something to + 動詞
前回の記事、”want” のところでもやりましたが、“必要とするものが、まだ頭の中で具体化されていない時点では、とりあえず “something” 「何か」をくっつけてやります。
“I need something.”
「私は何かが必要だ。」
じゃあ、その「何かとはナンぞや?」ってことで、後ろに “to + 動詞” をくっつけてやります。
“I need something to write it down.”
“I need something to make a hole.”
“I need something to cut this rope.”
“I need something to clean this table.”
“I need something to fix this broken part.”
“I need something to move this heavy thing.”
「何か」”something” の後に形容詞を補ってやることで、「何か」をもう少し具体化することもできます。
“I need something bright to wear while I cycle in the night.”
「夜チャリをこぐ時に、何か明るい色の上着が必要だ。」
“I need something sharp to cut this wire.”
「この針金を切るのに何か刃がシャープなものが必要だ。」
「もの」を形容する際に「必要性」が絡んでくると、「比較」の文章が使われる事も多々あります。
と言う事で、こちらの形もしっかり覚えておきましょう。
“I need something better than this one.”
「こんなのよりも、もっといいものが必要だ。」
“I need something stabler than this stool.”
「この足のせよりも、安定した何かが必要だ。」(何か高いところにあるものを取ろうとして…)
“I need something more useful than this product.”
「この製品よりも、もっと使い勝手の良いものが必要だ。」
“I need something less complicated than this.”
「これよりも複雑じゃないものが必要だ。」
さて、”want” の場合は、基本的に「もの」が対象になってくるので、後に続くのは99% ”something (何か)” となりますが、”need” の場合は「人」”someone/somebody (誰か)” や「場所」”somewhere (どこか)” なども対象に含まれてきます。
I need somebody/someone + to + 動詞
somebody と someone の間に意味的な違いはありませんが、”somebody” の方が、口語的でよく使われます。
それでは先ほどの “something” の時と同様に、例文を作ってみましょう。
“I need somebody to help me.”
“I need someone to pick me up at the station.”
“I need somebody to come with me.”
“I need somebody to teach me how to cook.”
あ、でも「人物」がわかっていたら、もちろん「誰か」ではなくて、人の名前や代名詞を代わりに使ってもらってオッケーですよ!
“I need Paul to check my email.”
“I need her to stay in the hospital.”
“I need them to stay calm.”
“I need him to be my adviser.”
somebody/someone の後に “who” をくっつけても「〜してくれる誰か」の形にすることができます。
“I need somebody who is available to work during the weekends.”
“I need someone who can lift up and remove this washing machine.”
“I need someone who has got a good knowledge about it.”
“I need somebody who has got a driver license.”
I need somewhere + to +動詞
今度は “somewhere” を使って「私は〜する場所が必要だ。」の形を作ってみます。
“I need somewhere to hide my car.”
“I need somewhere to leave my coat.”
“I need somewhere to store my paintings.”
こんな感じで、自分でも文章を考えて声に出してみましょう。
“need to 〜” と “have to 〜” の違い。
さて、続いて「私は〜する必要がある」の形を見ていきます。
“I need to + 動詞”
例文いっときましょう!
“I need to see my doctor.”
“I need to stop eating after 9pm.”
“I need to give her a call.”
“I need to cut down drinking.”
“I need to save up some money.”
とまぁ、こんな感じですかね。
それじゃあ今度はあなたも例にならって、自分にとって必要なことを声に出して表現してみましょう。
“have to + 動詞”
さて、ここでみなさんの中には、同じ「〜する必要がある」「〜しなければならない」という表現で “have to ~” の形を知っている人もたくさんいらっしゃると思います。
しかしながら、実際にこの “have to 〜” の表現を使っている方たちの中でも、”need to 〜” との違いがあいまいになっていたりする方も多いのでは…?
…ということで、ここらでちょいとはっきりさせておきましょう。
ここに「私は泳ぎ方を覚えなければならない。」という2つの形を使った文章を並べてみます。
- “I need to learn to swim.”
- “I have to learn to swim.”
1. の “need to” を使うときは、“自分が「そうしなくちゃいけない。」「そうする必要がある。」と感じた時” に使います。
例えば、周りのみんなはうまく泳げるのに、自分だけ泳ぎがヘタクソだと…。そうなってくると、このままじゃちょっとカッコつかねーな。泳げるようにならなアカンな。ってことで、
”I need to learn to swim.”
と、なります。
自分を客観的に見て、
僕も/私も、これはやっとかなアカンっていう必要性ですね。
これに対して、2.の “have to ~” を使う場合は、外側からの要因が関係してきます。
例えば、あなたが海辺のリゾート地で、ビーチバレーボールのコーチの仕事をゲットしようと思っているとします。
自分はバレーボール上手いし、教えていたこともあるから楽勝や!と思っていたら、試験をパスするには「泳ぎ」もできないとアカンと。
「何ぃ〜っ。」ってことで、そのポジションを確保するためにあなたは、
“I have to learn to swim.”
という事ができます。
なるほど。
それをしなければならない状況に置かれた時に
使ったらええんやな。
ということで、この “have to ~” は、日本語では「〜しなければならない。」と訳される事が多いですよね。
場合によっては、“イヤイヤ” レヴェルまで行くかもしれませんが、“しぶしぶ” 感は確実に表れています。w
ちなみに “have to ~” は、「 ハフ トゥー」と発音します。 “v” のところは “f” の発音になるんで、ハヴ トゥー ではありませんよ。
宿題とか、デッドライン、やりたくないことを頼まれた時などは、全部この “have to ~” を使うことになります。
それでは、自分でも状況を想像して、文章を組み立てて声に出してみましょう。
”例文を音読するのは良いことですが、自分でも文章を頭の中で組み立てないことには、“英語で考える” 能力は身についていきません!”
それじゃぁ ”must” や ”should” はどうやって使う?
さぁ “need to 〜”、”have to 〜” までくると、他に気になってくるのが “must” と “should” の役割だと思います。
”must” の使用
僕のイギリス生活も、かなり長くなってきましたが、正直なところ、”I must ~” ってひょっとしたら一度も使った事がないかもしれません。w
“I must 〜 ” なんて聞いた時には、「旦那ァ そいつぁ〜ちょっと考え直した方がぁ。
まだまだ先ぁ〜 ナゲェ〜んですし…。」っていきそうなぐらいの「決意のカタさ」が感じられます。
自分の意思で決める “I need to 〜“ の決心カチカチヴァージョンということで、かなりつよいですね…
かなり強いんで、”You must 〜” なんて、そこまで仲も良くない他人から言われた時には、テメェ〜何様のつもりや!と、キレてもらって大丈夫です。w
逆に大げさなんで、ジョークとして使いますかね…
食卓でニンジンやトマトが嫌いな子供に向かって、
”You must eat all the vegetables on your plate !!!”
とか、
お店なんかでお客さんに向かって、
”You must spend all your money before you leave!”
みたいな感じで…
基本的に “must” は、みんなが使う場所や状況において、絶対に守らなければならないルールなどを伝える時などに使われます。
例えば、現在私たちの周りで起こっているCovid-19の影響下で、建物に入るときに、
“You must wear face coverings before you entre.”
または、飛行機やローラーコースターに乗る際などに、
“You must fasten your seat belt.”
ってな感じです。
“should” の使用
“should” の和訳は、「〜すべきだ。」と書かれているのを見かけますが、文章の前後関係なしに、これだけを見ると、なんかスーツを着たオッサンに、指さされながら注意を受けているイメージが浮かんでくるのは、僕だけですかね… w
実際のところは「〜した方がいいよ。」みたいな感じで、客観的に物事を見た時に、アドヴァイス的な感覚で使われる場合がほとんどです。
自分を主語にして、”I should + 動詞“ の形をとる場合は、”I need to + 動詞“ のニュアンスと同じととって頂いて問題ありません。
例文をあげていくと…
“I should tell them not to come over yet, because the party doesn’t seem to be ready yet.”
“I should tell her to take an umbrella, because it’s going to rain in the afternoon.”
“I should learn how to use computer, or I’ll be left behind like a caveman.”
これらの文章の “should” の部分を “need to” に置き換えてみても、ニュアンスが変わらない事がわかると思います。
と、まぁこんな感じですかね…
日常生活の中で、必要な事が頭に浮かんだ時に、
「あ、コレちょっと英語で表現してみようかな?」
と思えるようになってきたら、良い兆しです。
“have to 〜“ や “should”, “must” に関しては、まだまだ伝えたい用法があるのですが、スピーキング (アウトプット) ができるようになるために書き進めているブログなんで、今回のテーマにそぐわないそれらの用法に関しては、また別の機会をもって説明させていただきます。
という事でみなさん、いかがでしたでしょうか?
少しでもお役に立てていたなら嬉しいです。
コンカズ
*この記事の英語バージョンは 👉 こちらから