どうも、コンカズ (@konkazuk) です 。
今回の記事の目的は、英語の「人称代名詞」の復習です。
あまり大きな声では言えませんが、自分はスピーキングを上達させるための学習をメインでやってきたので、英語の文法用語の日本語の名称の知識がかなり弱いです。
というわけで、遠い昔に義務教育で習った「人称代名詞」についての理解を、もう一度深めるためにここにまとめてみました。
自分もちょっと記憶が怪しいかも?って思われた方は、すぐに読めますので、僕といっしょにササっとここで目を通して、用語の意味や使い方の記憶を復活させましょう。
そもそも人称代名詞とは何ぞや?
代名詞といえば、名詞をそのままの名称で呼ぶ代わりに使われる「あれ」や「それ」のことを指しますよね。
これが「人」をさす場合に、名前の代わりに使われる「あなた」「わたし」「彼女ら」などが人称代名詞、英語で “personal pronoun” と呼ばれるものです。
人称には3種類あって、
🔹 一人称 “First person”
🔹 二人称 “Second person”
🔹 三人称 “Third person”
と分類されます。
英語の「一人称」と「二人称」とは?
はい。
というわけで、「一人称」と「二人称」について見ていきます。
まずはあなたが、誰かと1対1で話しているところを思い浮かべてみてください。
お察しの通り、 一人称 (英語で first person) ってのが、相手に向かって話している「自分」のことです。
英語で “I” にあたる「僕」や「俺」「私」ですね。
二人称 (英語で second person) ってのが、自分が話している「相手」のこと、つまり英語で “you” にあたる「君」や「あなた」「オマエ」ってことになります。
I like you. 私 (好き)➡︎ あなたを
I hate you. 私 (嫌い) ➡︎ あなたを
I am talking to you. 私 (話している) ➡︎ あなたに
でもってこの場合、単独の人間「私」が、単独の人間「あなた」に話しかけているので、これらは「単数」として扱われ、
I = 一人称単数
you = 二人称単数
と、カテゴライズされます。
これに対して、同じ一人称で、英語で ”we” にあたる「自分たち」「私たち」そして二人称では (単数の形とかわりませんが…) ”you”「あなたたち」というふうに、グループ扱いのケースもありますよね。
この場合は「複数」として扱われ、
we = 一人称複数
you = 二人称複数
というふうに、カテゴライズされます。
では「三人称」とは?
三人称は「自分・あなた」または「自分たち・あなたたち」以外、つまり…
一人称・二人称以外は、すべて三人称 (英語でthe third person)
にカテゴライズされます。
日本語でいう「第三者」ってヤツですね。
冒頭で人称代名詞とは「人を指す場合」と述べましたが、三人称の場合は
「一人称・二人称以外はすべて」
ってことなんで、犬や猫などの「動物」、机やコンピューター、事故や環境などの「物事」、ソレまやアレなどの「代名詞」みたいなものまで含まれてきます。
人称代名詞の働き
人称代名詞はには、「主格」「所有格」「目的格」の3種類があり、それぞれの働きがあります。
一人称単数の場合で見てみると…
主格 “I” : 文の主語として使われ、「〜は」「〜が」となる部分
所有格 “my” : 名詞の前に置かれ、「〜の」となる部分
目的格 “me” : 文の目的語として使われ、「〜を」「〜に」となる部分
そして、これらの3種類に加えて、「所有代名詞」と「再帰代名詞」というものも存在します。
所有代名詞 “mine” : 「〜のもの」という様に、名詞をともなう所有格とは違い、単独で使える。
再帰代名詞 “myself” : 「〜自身で」という様に、目的格が主格と同じ場合に使われる。
これらをまとめると…
主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 | 再帰代名詞 | |
一人称 (単数) | I (私は) | my (私の) | me (私を) | mine (私のもの) | myself (私自身) |
二人称 (単数) | you (あなたは) | your (あなたの) | you (あなたを) | yours (あなたのもの) | yourself (自身) |
三人称 (単数) ♂ | he (彼は) | his (彼の) | him (彼を) | his (彼のもの) | himself (彼自身) |
三人称 (単数) ♀ | she (彼女は) | her (彼女の) | her (彼女を) | hers (彼女のもの) | herself (彼女自身) |
三人称 (単数) 中性 | it (それは) | it (それの) | its (それを) | – | itself (それ自身) |
一人称 (複数) | we (私達は) | our (私達の) | us (私達を) | ours (私達のもの) | ourselves (私達自身) |
二人称 (複数) | you (あなた達は) | your (あなた達の) | you (あなた達を) | yours (あなた達のもの) | yourselves (あなた達自身) |
三人称 (複数) | they (彼ら/彼女は) | their (彼ら/彼女らの) | them (彼ら/彼女らを) | theirs (彼ら/彼女らのもの) | theirselves (彼ら/彼女ら自身) |
という感じになります。
というわけで、ここで3つの「格」「所有代名詞」「再帰代名詞」を、種類ごとに例文で見ていきます。
主格 (subjective case)
🔹 一人称
単数
I like your jacket.
「僕は、君のジャケット好きだよ。」
複数
We don’t know his name.
「私たちは、彼の名前を知らない。」
🔹 二人称
単数
You have met Simon before, haven’t you?
「あなたは、サイモンに以前会ったことがありますよね?」
複数
You are not allowed here.
「あなた達はここにいちゃだめだよ。」
🔹 三人称
単数
She will be late.
「彼女は遅れる。」
単数
What time does the show start? I’m afraid it finished a couple of hours ago.
「そのショーは何時に始まるの?」「残念ですが、それは2時間前に終了いたしました。」
複数
They are plotting a riot.
「彼らは、暴動をたくらんでいる。」
所有格 (possessive case)
🔹 一人称
単数
It’s my turn!
「私の番よ!」
複数
Our daughter’s birthday is next week.
「私達の娘の誕生日は、来週です。」
🔹 二人称
単数
What’s your name?
「あなたの名前は?」
複数
Your team will be playing against our team from 14:00pm at C court.
「あなた達のチームは、午後の2時からCコートで私達のチームと対戦する。」
🔹 三人称
単数
His beard has grown.
「彼のひげが伸びている。」
単数
You can’t judge a book by its cover.
「本の内容をその表紙で判断することはできない。」
複数
I like their 3rd album the best!
「私は、彼らの3枚目のアルバムが1番好きだ。」
目的格 (objective case)
🔹 一人称
単数
Can you pass me the salt please?
「その塩を私にとってくれませんか?」
複数
Let us know if you have any questions?
「もし質問があれば、私達に知らせてください。」
🔹 二人称
単数
I will pick you up on my way home.
「家に帰る途中で、あなたを拾います。」
複数
It will be difficult for us to find you in such a huge venue.
「そんな大きな会場で、あなた達を見つけるのは難しいだろう。」
🔹 三人称
単数
Don’t worry. I’m sure they will catch him at some point.
「心配しないで。彼らはそのうち絶対に彼を捕まえるよ。」
単数
I’m not feeling well, so I’ll give it a pass this time.
「ちょっと気分が冴えないから、今回はそれを見送るよ。」
複数
Look at them. They are coming back.
「彼らを見てみろよ。戻ってくるぜ。」
所有代名詞 (possessive pronoun)
🔹 一人称 + 二人称 (ミックスされています)
単数
They are mine, not yours!
「それらは私のもので、あなたのものではないわ!」
複数
Yours look OK, but ours are completely broken.
「あなた達のは大丈夫そうだけど、私達のは完全に壊れている。」
🔹 三人称
単数
You better ask her directly because this is actually hers.
「彼女に直接聞いた方がいいよ、なぜならこれは実際のところ彼女のものだから。」
複数
A friend of theirs is visiting their office this afternoon.
「彼らの友達の1人が、今日の午後に彼らのオフィスを訪問することになっています。
再帰代名詞 (reflexive pronoun)
🔹 一人称
単数
I was talking to myself.
「私は、私自身に話していた。」
複数
We assembled this furniture ourselves.
「私達は、私達自身でこの家具を組み立てた。」
🔹 二人称
単数
Take good care of yourself.
「どうかご自愛ください。」
複数
You must sort this out yourselves.
「あなたは、これを自分自身で解決しなくてはならない。」
🔹 三人称
単数
She bought herself a yellow raincoat.
「彼女は自分自身に黄色のレインコートを買った。」
単数
The work itself was not so difficult.
「仕事自体はそれほど難しいものではなかった。」
複数
They didn’t know how to open the door themselves.
「彼ら自身もどうやってドアを開けるのか知らなかった。」
…とまぁ、こんな感じになります。
まとめ
今回の記事の要点をまとめると…
3種類の人称
一人称 ➡︎ 話し手 (自分)
二人称 ➡︎ 聞き手 (相手)
三人称 ➡︎ 一人称、二人称以外のすべて (人・動物・モノ)
* 人称には単数と複数がある
人称代名詞
➡︎ 主格 (誰だれは・誰だれが)
➡︎ 所有格 (誰だれの)
➡︎ 目的格 (誰だれに・誰だれを)
所有代名詞
➡︎ 単独で所有を表す (誰だれのもの)
再帰代名詞
➡︎ 目的格が主語と同じ時に用いる (〜自身)
となります。
今回の知識は、あなたがそれなりに英語が自由に使えるようになったら、アタマの中に自然に備わっているということになるので、忘れてしまっても良いと言えますが、あなたが英語初心者に説明する際に役に立つので、心の片隅に残しておきましょう。
それではまた。
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 “Personal pronouns?” Let’s secretly revise them with some examples! 《Eigo-jiru vol.28》