どうも。コンカズ (@konkazuk) と申します。
COP関連の記事を読んでいると、どこかで必ず出てくる “IPCC” という頭文字。この用語については気になった方も多いのではないでしょうか?
今回は、この4文字が何を意味し、どのような役割を果たしているのかについて簡単に説明していきます。
IPCCとは?
まず “IPCC” とは、”Intergovernmental Panel on Climate Change” の略。
最後のCCは、”UNFCCC” のケツの部分と同じなんで、はじめの2文字だけ覚えておけばバッチリですね。
* Intergovernmental は「政府間の」という意味で、複数の国の政府が協力して関与していることを表し、Panel は「委員会」というニュアンスで捉えていただければ大丈夫です。
1980年代に入った頃、地球温暖化に関する科学的な議論が活発となり、CO₂の増加が気候に与える影響が注目されるようになりました。
そこで気象問題を取り扱う WMO (World Meteorological Organization) と 環境問題を取り扱う UNEP (United Nations Environment Programme)が中心となって、1988年にこの “IPCC” を設立。195カ国が参加しています。
* meteorological [miːtɪərəlɒdʒɪkl] は「気象に関する」という意味。
その主な役割としては、
気候変動に対応するため、世界中の気象科学の専門家が集めた情報を分析して、現状を把握するとともに、未来の予測を行うこと。(*IPCCが独自の研究を行っているわけではない。)
その結果を基にした情報が、各国から参加する委員に提供され、気候変動への対応を支える基盤となります。
1990年に発表された最初の評価報告書は、気候変動枠組条約 (UNFCCC) や、その後のパリ協定などの国際的な条約の基礎を築きました。
簡単にまとめると、IPCCは気候変動の科学的根拠、私たちの生活への影響、そしてどのような対策を取るべきかについての報告書を、数年ごとに発表している機関ってことになります。
それではまた。
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 What Is the IPCC? Understanding Its Role in Climate Change