どうも。コンカズ (@konkazuk) と申します。
3月15日、ロンドンで行われたパレスチナ解放デモにカミさんと娘を連れて参加してきました。
トランプ政権はパレスチナに対し非人道的な政策を押し進め、イギリス政府もイスラエルへの武器供与を続けています。そんな中、街に集まった人々は何を感じ、何を訴えていたのでしょうか?
絶え間なく鳴り響くドラムの音に合わせて、怒りと叫びのチャントを繰り返しながら、大勢の参加者たちといっしょに歩くなかで目にしたもの、そして自分が感じたことを今回の記事にまとめました。
12:00pm グリーンパーク集結

当日は昼の12時集合ということで、地下鉄グリーンパーク駅の階段を駆け上がって地上に出ると、すでに相当な人数が集結していました。
かなり大規模なデモです。
歩道にはさまざまな種類のプラカードが用意されていて、参加者は自分の好みやサイズに合ったものを選んでいきます。
もちろん、自作のメッセージを書いたカードを持参する人も多く、ちなみに僕のはこんな感じ。

出発までの待ち時間には、地元でパレスチナ解放に関連したイベントを開くために募金を募る学生、フリーの新聞やパンフレットを配る人、SNS投稿のためにポーズを決めて写真を撮る人、この機会を利用して募金を募るホームレスの人など、いろんな人たちに話しかけられました。
お祭り気分の人も少なくなかったように思えましたが、こういうイベントで何よりも大切なのは、
パレスチナの現状に多くの人が関心を持ち、声を上げていることを示すこと
にあると思うので、世間にインパクトを与えるには、できるだけ多くの人が集まることが重要だと思います。
さて、パレスチナのデモ参加者たちが手に持っているアイテムには、「これは一体何を意味しているんだろう?」と疑問を抱かせるものがあります。というわけで、ここでいくつかの象徴的なアイテムについて触れておきます。
🔹鍵
1948年のイスラエル建国や第3次中東戦争により、多くのパレスチナ人は故郷を強制的に追われました。彼らにとって「鍵」は、奪われた故郷にいつか帰るという強い思いを象徴しており、パレスチナ難民の「帰還を求めるシンボル」となっています。
🔹クーフィーヤ (Keffiyeh)
keffiyeh [kəfiːjə] は、パレスチナの伝統的な白黒の格子模様のスカーフで、PLO (パレスチナ解放機構)を率いていたヤーセル・アラファト議長が頭に巻いていたイメージを思い浮かべる人もたくさんいるでしょう。したがって “keffiyeh” は、パレスチナの「民族的アイデンティティ」や「抵抗のシンボル」として広く認識されています。
🔹スイカ
イスラエルの占領下では、パレスチナ国旗の使用が禁止されることがありました。そこで、国旗の代わりに使われたのが、この「スイカ」。スイカは、パレスチナの国旗と同様、赤、緑、黒、白の色から構成されているため、抵抗のシンボルとなりました。
🔹オリーブの木
パレスチナは、数千年の歴史を持つオリーブの原産地です。何世代にもわたり受け継がれてきたオリーブ農園は、パレスチナ人の暮らしの一部となってきましたが、イスラエルによる入植地拡大の影響で何度も破壊されてきました。そのため、オリーブの木はパレスチナ人にとって「土地の象徴」とされています。
デモ行進(ピカデリーからホワイトホールへ)

1時間ほど待った後、デモの行進は開始されました。
後方に目をやると、いつの間にか、行列はハイドパークの方にまで膨れ上がっています。
ピカデリーを進んでいくこの行進は、やがて僕の職場の前を通過していくことになるのですが、案の定、何人かの同僚たちが警備のために門の前で警戒しながら立っていました。
…予測していなかったのが、広場を越えてレスタースクエアのあたりに差し掛かったとき。
風になびいて進んでいく数多くのパレスチナの国旗やプラカードの向こうに、イスラエルの国旗を掲げる集団が視界に入ってきました。

彼らはバットマンのマスクで顔を隠し、こちら側に向かって並び、挑発的に笑いながら音楽に合わせて踊っています。
中には「トランプの勝利、そしてお前たちは負け犬だ!」というカードをかざしている人もいて、おそらくこのデモに合わせて、わざわざ嫌がらせをしに来たと思うのですが、デモ行進の人たちは、ムカついているというより、その幼稚さに呆れている様子でした。
そして、その後は南へ下り、異様な数の警察官が並ぶトラファルガースクウェアを通過し、演説が行われるゴール地点に到着すると、デモ行進は完了。
ユダヤ人による活動

パレスチナ問題は、イギリス(またはヨーロッパを含む世界各地)に住むユダヤ人にとっても深刻な問題です。
上の写真でユダヤ人の方々が掲げているメッセージ
Judaism rejects Zionism.
「ユダヤ教はシオニズムを拒否する。」
State of “Israel” does not represent world’s Jewry.
「イスラエルという国家は、世界中のユダヤ人を代表するものではない。」
からも理解できるように、歴史を十分に理解していない人の中には、「すべてのユダヤ人がシオニズムを支持し、イスラエルに移住してパレスチナ人を迫害している」と誤解する人もいます。
シオニズムを支持するユダヤ人と同類とみなされないためにも、彼らはその誤解を解くための活動をしなければなりません。
まとめ

今回のパレスチナ解放を訴えるデモ行進は、トランプ政権の利己的な態度が引き起こした世界的な混乱から、単なる抗議活動にとどまらず、自由と平等を求める力強い誓いが込められていたと思います。
世界が一つになるためにも、パレスチナ解放を求める声は今後も強まり続けることを願います。
それではまた。
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 Palestine Liberation Protest in London: A Powerful Call for Justice on 15th March